不況による公務員の思わぬ人気上昇。今の年金生活世代からは考えられない時代なのではないか。
準決勝とはうってかわって晴天。例年感じられない混みこみのスタジアムの中、試合は始まった。
何か物足りない。昨年の覇者、セクシーフットボールを掲げた山本監督率いる野洲高校との比較が頭に残るからか。見ていてワクワク心が躍らない。
ロングボールを蹴り合うスタイルが減ってきた昨今。昨年から続く強豪国の早期敗退に伴う混戦予想。全国の偏りが少なくなってきたと見るべきか、個性のある選手が現れなくなりチームとしての出来が左右するようになったと見るべきか。それとも、技術の高い選手は各Jリーグチームのユースに採られていると見るか。
確かに今年決勝に進出してきたチームは両方ともJクラブのない県の高校だった。ベスト4のもう2チーム(八千代、神村学園)は、いずれも地区予選で全国大会の常連、しかもプロ選手を多数輩出している高校を倒して全国大会に出場してきた学校だけれど、やはり何かが足りず、決勝には進出できなかった。
実際のところ、プロのスカウトはこの大会では2年生を見に来ているという。3年生はこの時期には進路が決まっている場合が多く、決勝に進出したチームの選手の中にも、Jクラブからスカウトされたが、大学を選んだと紹介されている選手もいた。
今季Jリーグに新加入した高校生・大学生・ユース出身者は合わせて117人。そのうち高校生32人(27.3%)。大学生48人(41%)。ユース出身者37人(31.6%)となっている。
高校サッカーからスターが生まれてくる時代は変わったのだ。巻弟、原など駒沢大学の面々を中心に大学サッカーからの選手が注目を浴びる。高校上がりでは乾くらいか。
昔は相手にされにくかった大学生。“大卒ブーム”とでもいおうか。公務員が昔とは違い厚遇と見られる現在の経済不況と重なるこの背景に、なにか考えるところがある。芳しくない日本の経済状況。サッカー界でも同じような流れが出来ているのかもしれない。