ワールドカップ
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コラムニスト : fbbさん

 今回は3位決定戦のプレビューです。


 準決勝戦で破れ、3位決定戦を戦うことで今大会を終えることになったのは開催国のドイツと、40年ぶりに準決勝に進出したポルトガルです。

 ドイツはユルゲン・クリンスマン監督の下で攻撃的で魅力のあるサッカーを展開しています。グループリーグでの試合とは違って守備も大分安定してきました。その中心にいるのはGKのイェンス・レーマンですが、3位決定戦では控えのオリバー・カーンがゴールを守ることになるかも知れないそうです。ここまでのところセンターバックはペア・メルテザッカーとクリストフ・メッツェルダーのコンビで、両サイドバックにはフィリップ・ラームとアルネ・フリードリヒが入っていました。しかし、メルテザッカーとフリードリヒは欠場が決定しています。代わりに入る選手のできにもよりますが、守備に少し不安はあります。

 中盤にはキャプテンのミヒャエル・バラック、トルステン・フリンクス、ベルント・シュナイダー、バスチャン・シュバインシュタイガーが入るのが理想ではありますが、フリンクスが出ない場合セバスチャン・ケールがボランチに入りそうです。ケールのイタリア戦での守備はフリンクスと同じくらい良く、ディフェンス陣に関しては問題なさそうです。しかし、ドイツがこの試合で一番大きな痛手となるのはバラックの欠場です。攻守に精力的に動いていましたし、ドイツの攻撃陣はバラック抜きでポルトガル戦は厳しいでしょう。

 前線は、今大会から始まったベストヤングプレーヤー賞を受賞したルーカス・ポドルスキーと、大会得点王をほぼ確定させたミロスラフ・クローゼの2トップです。イタリア戦では相手の堅守や、自分たちのミスがあって不発に終わりましたが、開催国として勝って終わるためにもこの2人の奮起が必要になってきます。


 対するポルトガルも堅守をベースにし、面白い攻撃を見せてくれるチームです。ドイツと同じく、堅守を支えているのはGKです。リカルドは正に守護神と言える活躍をしています。ドイツと同じく、洗練された守備を持つフランスに接戦の末敗れたものの、ここまでチームの躍進に大きく貢献しています。ユーロ2004の時も含めてイングランドとのPK戦は印象深いものでした。ディフェンスラインでは堅守を支えたリカルド・カルバーリョが出場できません。また、ミゲルが出場できないかもしれません。これらの点は気がかりですが、もう1人のセンターバックのフェルナンド・メイラがカルバーリョに代わってラインを統率しなければなりません。

 中盤ではコスティーニャが守備を担当します。ダブルボランチの攻撃的な役割をするマニシェをフォローし、相手の攻撃をストップする守備的MFです。左右には言わずと知れた名ドリブラーが揃い、司令塔はデコが務めます。フランス戦で沈黙させられたデコ、ペナルティエリアへの侵入を許されなかったクリスチアーノ・ロナウド、これが最後のワールドカップでの試合となるルイス・フィーゴが鍵を握ります。また、上手くマニシェのミドルシュートを活かしたいですね。

 1トップを務めるパウレタはあまり多くの得点パターンを持っていないので、いつも通り周りが彼を活かすプレーしなくてはなりません。フランス戦では数えるほどしかチャンスに絡むことができなかったので、ドイツとの試合では一仕事したいところでしょう。


 さて、この対戦では素早い攻撃の応酬が見られそうです。ドイツはラーム、シュナイダーといったサイドの選手やポドルスキー、ポルトガルもロナウドやフィーゴという世界クラスのアタッカーが揃っていますが、両チームともにあいてのゴールをこじ開けるのには苦労しそうです。お互いに主力を欠いた守備陣ですから、中盤を支配した方が有利になりそうです。その点ではポルトガルが有利と言えますが、ドイツは絶対に試合を諦めない姿勢や地元の歓声を受けて全力を出したいところでしょう。

 実力は近いと思うので、監督の采配が勝負を大きく左右してきそうです。ドイツのクリンスマン監督の切るカードは今のところ後半も半ばを過ぎたあたりから快速サイドハーフのダビド・オドンコル、流れが悪くどうしても点が必要な場面に、勝負強いベテランFWオリバー・ノイビルを投入することが多いです。

 ポルトガルのルイス・フェリペ・スコラーリ監督は日韓大会でブラジルを全勝優勝させ、フランスに敗れるまではワールドカップでの連勝記録を伸ばし続けていた名将です。この指揮官はユーロ2004で自国開催のポルトガルを総攻撃のスタイルで準優勝に導き、今大会ではその攻撃力を活かしつつ守備を堅固なものにしてきました。カウンターはスピードがありますし、デコやマニシェといったシュート力のあるMFも揃っています。交代で切るカードはFWのエウデル・ポスティガやシモン・サブローサという選手が多いです。ポスティガはユーロ2004でも活躍した選手ですし、シモンは所属クラブのベンフィカで今季印象的なプレーを見せてくれました。もちろん変化を付けたいときの交代となるので、状況によってはまた違った采配となります。

 
 余談ではありますが、この試合の主審は日本の上川徹さん、副審は廣嶋禎数さんが勤めます。特に上川主審には試合を上手くコントロールし、この好カードを期待通りの良い試合にして欲しいと思います。

決勝のプレビューを書く予定なのでそちらもよろしくお願いします。

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