【総評】
現在の「世界ナンバーワンプレイヤー」ロナウジーニョと、その前の
「世界ナンバーワンプレイヤー」ジダン、「前回W杯王者」ブラジルと「前々回W杯王者」フランスの対決。
どちらが上か、ほとんどの人が「ロナウジーニョ」であり「ブラジル」と答えたであろう。
だが、この日の「世界ナンバーワンプレイヤー」は間違いなくジダンだった。
ブラジルはFWにロナウド、そしてロナウジーニョを持ってきた。これが誤算だった。
ロナウジーニョが高い位置でプレーする事になり、中盤を支配する事が出来なかった。
後半、アドリアーノ、ロビーニョを入れ、ロナウジーニョを本来の位置に戻した事に
よって、テンポの良いパスが回り始めたが、フランスの固い守りに阻まれた。
フランスはDFよりもビエラ、マケレレがDFの手前できっちりと守った。
これによりボールを奪いすぐにカウンターができ、結果中盤を支配することになった。
そして全てのプレーヤー(ロナウジーニョも入れて)とレベルの違うプレーを見せたのが
ジダンだった。ジダンは中盤でボールをキープし、パスを出すのは勿論、ドリブルで
突破しチャンスも作った。そして素晴らしかったのはレベルの高いプレーをしながら
「客に見せるプレー」をしてみせた事だ。ボールを浮かせてリフティングをしたり、
素早いターンで相手を抜いたり、とても「引退する前の人間」とは思えないプレー、
全盛期のようなプレーを見せた。観客もジダンのプレーの凄さに気づき、試合後半は
ジダンがボールに触る度に会場が沸いた。
試合は結局、ジダンのFKからアンリが決めて優勝候補筆頭のブラジルに勝利した。
本調子のブラジルを見れないのは残念だが、「負ければ最後」になってしまうジダンの
プレーをあと2試合見られるのは、それ以上の価値がある。
【GKチェック!】
<ブラジル/ジダ(ACミラン)>
★★★★★
失点以外はなんとか守っていて、1対1も止めたが、バックパスで危ない
所もあり、飛び出しにも不安があった。
<フランス/ファビアン・バルテス(マルセイユ)>
★★★★★
再三指摘しているが、この選手はキャッチング技術が不足(衰え?)している。
この試合もクロスボールを2度キャッチできなかった。
今回も、優秀な守備陣に助けられた。今回の勝利への貢献度は低い。