まずはアッズーリこと『イタリア代表』と言えばやはり『ルチアーノ モッジ』が首謀者の八百長事件を触れずにはいられない。1人の馬鹿な禿げたオヤジの名誉と金儲けの為だけにカルチョは窮地に立たされる事になってしまった。リッピ監督がW杯で指揮出来ないかもしれないどころか、1992年ヨーロッパ選手権の『ユーゴスラビア代表』の様に出場取り消しの処分が下される可能性もあるらしい。ただでさえダイブや審判への執拗な抗議で皇帝ベッケンバウワー大会委員長から目をつけられているのに前途は多難である。がそんな暗い話題は抜きにして今回のアッズーリはまさに史上最強である。それは、カテナチオと最近では少し小馬鹿にされている様な言い方をされている戦術からの脱却を遂に名将リッピ監督が成し遂げてくれたからである。それはボランチに配置された選手を見れば一目瞭然である。今までは守備のバランスしか見ない選手ばかりで前線が孤立してしまうようなサッカーばかりしていたが今回は『アンドレア ピルロ』『ダニエレ デ ロッシ』をボランチに配置する事によってチーム全体に攻撃意識を持たせいる。セリエA最終節のミランvsローマの試合をサンシーロで見た時に彼等2人に注目していたのだが、4バックの両サイドの選手が上がった後のカバーに入っていた。これはボランチのポジションなら当然の仕事なのだがそれを当たり前の様にしている所に感動してしまった。彼等2人の違いといえば、『ピルロ』が中盤でタメを作って縦のFWに決定的なパスを配給するタイプで『デ ロッシ』は流れの中で実に見事にサイドや逆サイドのスペースのフリーの選手にワンタッチでパスを配給するタイプである。これは当然、視野が広くては出来ない芸当であり『ジネディーヌ ジダン』の様な華麗さを見てさらに感動してしまった。共にアッズーリでは『ピルロ』が22試合で4得点、『デ ロッシ』が15試合で3得点とアッズーリMF陣ではダントツの得点能力である。『ジェンナーロ ガットゥーゾ』のようなペナルティーエリア内でフリーでボールをもらってもシュートを撃つのに躊躇するような選手がボランチに入ると今までのカテナチオのままである。FW陣を見てもアッズーリ最強の5人を選んだと思う。『ルーカ トーニ』彼のここ2、3シーズンの活躍を見れば当然である。今シーズン前のジャパンツアーでのセレッソ大阪戦を見ても他の選手が時差ボケで精彩を欠いている中、彼だけはコンディションの良さをうかがわせる動きをしていた。背番号『9』を付ける事から見ても彼がアッズーリ攻撃陣の中心だろう。『フィリッポ インザーギ』怪我から復帰してからの勝負強さはさすがの1言!彼のゴールに背を向けディフェンスを背負いながらの1タッチで前を向くトラップの技術は必見である。先のローマ戦でも随所で見せていた。今回のW杯に懸ける思いも人一倍で途中出場でも腐らず決定的な仕事をするはずである。『アルベルト ジラルディーノ』まだ粗さはあるが間違いなく『インザーギ』のゴールに対するストイックさを受け継いでいる選手であり、今大会の得点王候補の筆頭である。『ヴィンチェンツォ イアクゥインタ』1人でも強引にゴールを奪いに行ける『ビエリ』に替わる選手。アッズーリが守りを固めた時のカウンター時に活躍できるであろう。『アレッサンドロ デル ピエロ』言わずと知れたスーパースター。3トップにした時の左サイドでの出場のみかも知れないがベンチに居るだけでも相手チームには脅威。フリーキックからの得点でアッズーリに貢献できるか。このFWで3トップか2トップの下に『フランチェスコ トッティ』を配置するフォーメーションで行くかは分からないが、2002年W杯、2004年ヨーロッパ選手権の時の様な『トッティ』頼りのチームではなくなっているのは確実であり、『トッティ』のファンタジーが更にアッズーリの攻撃を厚くするだろう。が!『ガーナ』『チェコ』『アメリカ』が混同する1番の激戦区である予選グループ突破が最大の難関だろう。
今回のサッカー界最大の不祥事で世界から悪者扱いされるだろうが、逆にチームが1つにまとまり優勝する事でカルチョが不正が無くても強いという事を証明して欲しいし、今後のカルチョの為にも証明してもらわなければ困る。カルチョ復興の為に...。