※ガナーズサポが記しています。そのことをご理解いただき、どうぞご一読ください。
日本時間5月18日未明に行われたチャンピオンズリーグ決勝。
W杯の決勝にも引けをとらないその価値ある戦いに白熱した。
有利と目されていたバルセロナに対し、序盤、我がアーセナルは押し気味に試合を進めた。
あのバルサに対していくつものチャンスを作り出す。とても誇らしく思い、序盤から感動していた。
前半11分、信じたくないことが起きた。
10試合連続無失点で記録を更新したアーセナルGKレーマンが、エトーの足をひっかけ一発退場。
10人で戦うことを余儀なくされ、控えGK投入の影響でフィールドプレーヤーはMFピレスが外れた。
落胆しながらも、アーセナルは前半に先取点を得た。アンリのFKからDFキャンベルがヘッドで合わせたものだ。歓喜!
後半から雨が降り始め、しだいに強くなる。
10人で必死に戦うガナーズ達。消耗が著しいのがわかる。
あと15分、何故かこのまま終わる気がしなかった。悪い予感が頭を過ぎるのだ。
バルサはFWラーションを投入。攻撃の枚数を増やしてきた。ネガティブな予感は益々強くなる。
そして残念ながら、予感は当たった。
ラーションが攻撃に更なる効果を加えていた。ワンツーからエトォのシュートは狭いスペースを掻い潜り、ネットを揺らした。
「オフサイド!!」と言ってみるが、エトォのスピードがそう錯覚させただけなのかもしれない。
落胆する選手と世界中のガナーズサポと私。
バルセロナの攻撃は一層派手になってきた、そう感じた途端の出来事。
角度のない場所から途中交替のベレッチがGKの股間を打ち抜き、ゴールへ突き刺さる。
そう、バルセロナに逆転された。
気付けばいずれもラーションのアシスト。悪い予感は完全に当たった。
もう時間がない。序盤はアンリ一人でも十分にチャンスが生まれていたものの、既にそこまでの体力はなくなったのか・・・。
ベンゲルのもと、プレミアシップで一時代を築いたが、欧州の舞台には弱いとレッテルを貼られたまま払拭できずにいた。
しかも、今期は怪我人の多発に苦しみながら、若手を用いて窮地を凌がねばならぬ状況。
プレミアリーグでは4位と苦渋をなめたものの、いつの間にかチャンピオンズリーグで決勝まで進んだ。
ベンゲルが「こんなに苦労したシーズンはない。」と語ったほど苦しんだシーズン。
最後に大きなチャンスが巡ってきた。
11人対11人で見たかった。この一戦も歴史に刻まれるドラマがあったと言えよう。しかし、そう割り切れるのは、もう少し先になりそうだ。
バルセロナはチャンピオンに相応しい。実に素晴らしいチームだ。
ロナウジーニョ? 現時点で、確実に世界No1プレーヤーの1人だろう。
しかし、アーセナルの魅力も劣らなかったと言わせて欲しい。事実、10人でも素晴らしい攻めを見せてくれたではないか!
可能なら、どうしても1つだけ聞いてみたいことがある。
確かにレーマンの退場は不可解ではない。ジャッジに間違があったとは言えないから、審判を責めるつもりはない。
しかし、他の選択肢、つまり、レーマンのプレー後アドバンテージを採り、ジュリの得点を認める。そのかわり、レーマンはイエローカードに留めておく。
試合の楽しみを断ち切らないために、両チームが何の制限もなく技術と戦術で真っ向勝負するために、そんなジャッジはできなかったのだろうか?
もちろん、だからといってアーセナルが勝っただろうと言うつもりはない。ただ、11人同士の試合が見たかっただけなのだ。
苦しんで苦しんだ今シーズンのアーセナル。
苦しみながらもここまでやって来てくれたことに、
10人でも素晴らしいプレーを見せてくれたことに、
そして今まで長きに亘って見せてくれた数々の好試合と栄光の日々に感動し、
アンリ・ベンゲル・ピレスが今シーズンで去ってしまうかもしれないという一抹の不安も入り乱れながら、バルセロナの歓喜の渦の映像の中、涙が溢れて止まらなかった。