世界との差を埋めるオヤジ達
欧州サッカーのDIVINA
世界との差を埋めるオヤジ達
コラムニスト : カルチョイズムさん

最近では日本選手も『ドーハの悲劇』の頃に比べたら、世界各国リーグに移籍すろようになったり、代表戦でもいろんな国との試合を繰り返しここ10年でかなりのレベルアップをしてきたように思いますが、やはりビッグクラブやサッカー大国の試合を見てるとjリーグや日本代表の試合が物足りなく感じてしまいます。では、日本と世界との『差』とは何なのか?皆さんも考えた事はあるかと思いますが、今回はその『差』について自分なりに、具体的にうんちくらせてもらいます。
それぞれお国柄の事情があるが、日本という国ではやはりサッカー1本に打ち込む環境という事がまず不可能であり、体格の差という物もヨーロッパの国とは比べ物にならず、身体能力に関しても黒人アスリートのバネには到底かなわないのが事実である。しかし、それらの事を今どうこう言っててもどうしようもないのでそれらを抜きにしてグランドレベル、プレーの質に焦点を絞りたいと思います。
まずは『パスの質』。例えばサイドを駆け上がっている選手に対してせっかくトップスピードに乗っているに関わらず、そのスピードを殺してしまう様なマイナスのパスを出してしまう。このようなパスは試合中100本通す事があれば、100本全てパスのもらい手がトップスピードを保ちつつ次のプレーに繋ぐ事が出来る様にしなければならない。そして、日本の試合を見てると細かいパスは通すがサイドチェンジなどの大きく場面を変える様なパスがあまりにも少ない様に思う。出したとしても、もらい手まで時間がかかり相手ディフェンスが簡単に対応できる様な山なりのパスばかりである。
そして『スペースを狙う動き』。これは、全てがそうとは言わないがディフェンスの裏のスペース、サイドのスペースをオーバーラップで狙う時はトップスピードに乗っていなければ意味がないのである。そこで止まったままボールをもらったり、先に書いたスピードを殺すパスを出してしまうと、相手ディフェンスとの1対1という無意味な局面を迎えてしまいゴール前にボールを運べなくなってしまうのである。
そして『考えるスピード』。常に考えていないと自分の今いるポジションその物が無意味になり居ても居なくても同じになってしまう。ポジショニング、パス、トラップ、シュート全て考えた上でプレーしないといけないのがサッカーという物であり、ボールが来たからとりあえずトラップしてルックアップしてから『さあどうしよう?』では、トラップ1つが無駄になり相手ディフェンスに囲まれてボールを取られる羽目になる。日本代表の試合で何度も見てきた光景ではあるがいまだに相手プレッシャーに焦ってパスミスをし、失点を食らう場面を見る度うんざりしてしまう。まずトラップが下手という事も考えられるが、1人1人が時間を懸けては駄目なのである。人間が50メートル7秒で走ったとして単純計算で1秒間に7メートル動ける訳であり、トップスピードの時は10メートルは動けるだろうか!何故こんな事を言ったかというと、トラップ1つにしても1人のプレーに時間を懸ける事によって味方のディフェンスの裏をとろうとトップスピードで走っている選手はオフサイドポジションになってしまい、フリーの状態であったのに相手ディフェンスにたちまち囲まれてしまう。サッカーにとって『考えるスピード』というのが1番重要になってくる訳であり、よく『連動性のある動き』という風に言われているが、やはりサッカーのプレーというのは全て連動していなければならないのである。
コンフェデレーションズカップ2005のブラジル戦で、中田英寿からのパスを誰1人としてトラップせずに5、6人を経由し最後の加地亮のゴール(微妙なオフサイドの判定で取り消し)、全員が連動して動きスペースを作りブラジルディフェンスに見送るしかさせなかったあの場面こそが日本の最高の形であるといえるだろう。
個人技では世界でも通用する様な選手も出てきたと思うが、やはり『パスの質』『スペースを狙う動き』そしてその2つを盛り込んだ『考えるスピード』という物を全員がレベルアップし、チーム力をあげる事で日本がサッカー大国の仲間入りが出来ると確信している。それこそが世界との『差』である。
しかし、これは今すぐ埋まる様な簡単な『差』では無く、世界大会(W杯、オリンピック、ユースなど)に出続ける事で世界との『差』をサッカーにたずさわる人間全員が感じる事によって日本サッカーを根本から変えないといけないほどの長い道のりである。やはりW杯なども勝って欲しいのはもちろんだが、出続ける事が今の日本代表には大事であり、韓国、オーストラリアいつか脅威になるであろう中国、その他中近東のアジア勢の中でもトップのレベルは当然保ちつつ、少しずつ世界との『差』を埋めていけばいいのではないだろうか?10年前などの日本代表がW杯の舞台でブラジル代表と戦う事など想像もしていなかった頃に比べたら徐々にではあるが、確実に縮まってきていると思うが皆さんはどうだろうか?川淵三郎キャプテン、田嶋幸三さん、松本育男さん、国見の小峯監督、金子達仁さん、馳星周さん、などなど数えあげたらきりがないほどの日本が世界に誇るサッカー馬鹿なオヤジ達が日本サッカー界にはいる事ですし、長い目で日本サッカーの成長を見守っていきながら皆でサッカー馬鹿なオヤジの仲間入りをしましょう。『Jリーグ100年構想』を実現させる為に!
あとディフェンス時に皆がディフェンスラインに並ぶほど引き過ぎてしまわずに、高い位置からのボールを追い込んでいき、相手チームにプレッシャーをかけた方がいいかなと思いつつ今回はこのへんで。

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