サッカーの神様
欧州サッカーのDIVINA
サッカーの神様
コラムニスト : Kezmaniaさん

アルゼンチン人とはサッカーにおいて特別な民族である。
世界史におけるユダヤ人みたいなものだろうか

マラドーナという神様が生まれた国でもある。

近年のサッカー史を振り返ると94年のW杯が自分の中での1つの区切りとなっている。

マラドーナという選手を頂点とし、バッジョが外したあの94年の決勝のPKまで。

言うならば「1人の天才と21人の選手で行われる試合」的な要素が強い。
ペレ、ジーコ、マラドーナ、プラティニ、カントナ、バッジョ、バルデラマ、ストイコビッチ、ハッジ…etc

あれ以降、いわゆるトップ下でファンタジスタの生きる場所は奪われてしまった。
世紀の天才ロナウジーニョにしても普段はサイドに居を構える。
「狩り」をするときに彼は中へと動いていく。
ジョゼフ・キャンベル氏の神話学で言うと
「英雄とは危機的問題に遭遇しながらも、それを解決し、帰還する」ものらしい。
そういった意味でロニーは当てはまらない。今だ彼は負け知らずだし危機にも遭っていない。
(自分の中で未だバルサの10番としての印象はリバウドの方が大きい)

日本では松井大輔選手がいい例と思える。
以前記事で「絶滅危惧種のタイプ」という表現が出ていた。的を得ている。
今の御時世むしろ中央で生きるのはネドヴェドや朴智星といった機動力タイプだったりトッティやカカみたいな天才肌の選手だけである。

サッカーがその他のスポーツとは規模・歴史だけでなく文化的な面で見ても他と一線を画しているのはそれが思想や哲学、社会までに影響が及ぶことが一番大きい

信仰もそうである。
夢や希望という表現もあるが同時にスター選手にはより神に近い者の人間像もできている。
常人離れしたプレー、不可能を可能にする技術。伝説の試合。
日本に住んでいて欧州・南米の神への信仰は信じ難い気分があるが確かにこういったサッカーの歴史が社会にある国においてはそうかもしれない。
サッカーは信仰すら可能にする。
「彼らはサッカーの中に神様を見出そうとしている」
サッカーというものが欧州や南米では社会の中でこのような役割を果たしている。
だからこそこれだけのスポーツに発展したのではないか。

さてW杯の話がしたいので戻すのだが個人的には98、02年のW杯には何も伝説なり記憶がないように思える。ただ質の高いゲームが行われただけで、それだけなら「祭典」という表現は使用するのも変である。
単なる国際大会である。
しかしながらスターウォーズのような関連性は感じている。
そしてそれがエピソード1・2として今回のドイツW杯に帰着するのではないかとも感じている。

1、98年以降で出ていた各国の黄金世代が今回が最後となること。
(ロナウド、ベッカム、フィーゴ、ラウル、ジダンなどの銀河系選手など)

2、実力的には一流国だが、もしサッカーの聖書があるのならば登場するには規模も小さく、逸話にはならないような国が出場しない点。
(アイルランド、トルコ、デンマーク、ウルグアイ、エジプト、カメルーン、ナイジェリアなど)

別に根拠の無い話だし勝手に書いたものだが、実はアルゼンチン国民は密かに今回のW杯にこのような運命めいた物を胸に抱いているのではないだろうか。

メッシやテベスに対して何百人もいた「マラドーナ2世」の称号を与えたい、
あるいはリケルメ、アイマールといった選手。
もちろんアグエロも含まれる。
どちらにせよ新たなキリストの出現があるのではないかという、単なる優勝候補だった前2回の大会にはなかった期待感が今回は確実に国内で生まれてきている。
新たな神の時代を・・・・(笑)

そうなってほしいものです。
今回は史上稀に見るほど各国に優勝の可能性があるだけにそうならなかったにせよ楽しい試合が多くのは間違いないので密かに今挙げたような伝説を生んでほしいと思いながら迎えるW杯。(予選突破しますように!!)

日本もそうである。
サッカーの神様が作ったチーム。突破は至極困難。
不信・不安だけがメディアの上では流れてばかり。
今回の結果によっては日本でも「信仰」が生まれるのではないかなぁって思ってたりもします。
(正確には一風変わった信仰概念の歴史に変化が生じるのではないか、だが)
なので監督批判もいいけど何かを期待しながら待つのもありなのでは?
日本も8年前と比べ十分成長はしたわけですし。

実際はそんな非現実的・非科学的な話はありえないと思いながらも
そうやって様々な視点から楽しむW杯も十人十色で面白いかと。

今回のお話は
「神様vs各国の王たち」(になった場合)
決勝は勿論イングランドvsアルゼンチンです

いかがでしょうか。反応待ってます。

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