現代の日本サッカーで盛んに叫ばれる”ワンタッチプレー”。しかし、ワンタッチプレーは本当に必要なのだろうか?
確かに、ワンタッチでパスを行うことによって相手のプレッシャーをかわす、という点では実に有効なテクニックのひとつであろう。よくテレビなどで見る華麗なゴールシーンの一連の流れの中には、おそらくひとつはワンタッチのプレイが含まれているだろう。ワンタッチでのパス、ボレーシュートなどはサッカーの中でも高級テクニックのうちのひとつであろう。それができるのならばこの上なくすばらしいことである。
しかし、そんなワンタッチプレーにも欠点がある。なんといってもその成功率の低さである。なかなか成功しないプレーを続け、成功したときだけチャンスを作ることができる。そんなサッカーをしていてもすぐに限界が来るだろう。
そもそもサッカーの原点とは、ボールを蹴る、止めるの二つである。そしてどんなスポーツでも基本を無視したプレーなどとてもすすめられないはずである。もちろんワンタッチで正確なプレーができるに越したことはないのだが、基本に忠実なプレーというのは、それを極めれば相手にとってこれほど恐怖の存在になるものはない。
ここで、ACミランのアルベルト・ジラルディーノという選手を紹介しよう。すでにご存知の方も多いであろうが、23歳にしてACミランのレギュラーとなっているすばらしい選手である。なんといってもこの選手のすばらしい所は、トラップからシュートまでのスピードである。ディフェンダーに体をぶつけられながらも、ワンタッチ目で自分の持って行きたいところに正確にボールをコントロールして止め、素早くツータッチ目でシュートする技術である。今、”技術”といったが、サッカーの基本を素早く行うだけですごい技術になってしまうのである。
重ねて言うが、ワンタッチプレーを正確にできるのなら、それが最善のプレーであることは誰にも否定できない。しかし、それはするのは、ロナウジーニョ、ジダンのように基本技術は完璧にこなせる事が条件としてあるのではないでしょうか。もちろんゴール前のセンタリングをすべてトラップしてシュートするというのには無理がある。そのときには、ダイレクトのプレー技術が必要となるだろう。しかしできる限りしっかりトラップしてシュートする方が良いと私は考えている。
これからは、”ワンタッチプレー”よりも、”ツータッチプレー”がより尊重される時代が来るはずである。