松井の存在価値
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松井の存在価値
コラムニスト : 山本監督さん

 いまや、日本人でなくともフランス・リーグ1を考える際にDAISUKE MATSUIの名前は出てくるだろう。得点こそは控えめだが、評価点・アシスト数では未だにトップクラス。さらにチーム自体もUEFA杯はもちろんCLにまで手が届き得る順位だ。ルマンが今年一部に昇格したばかりのことを考えると文句のつけようがない。
 
 フランスで認められているが、日本ではそれほど認められているわけではない。というような事を前回のコラムで書かして戴いた。今は、その不安がさらに大きくなった。
 日本で活躍をアピールするチャンスがほとんどない。スポーツ番組を見ると、「やべっちFC」「すぽると!」以外の番組は大黒の映像を流しても、松井の名前さえ出てこないことがほとんどだ。フランス中で大絶賛だった1月中旬の2ゴールすら出てこなかった。中田や中村ほど代表での実績があるわけでもなく、平山や大黒ほどインパクトのあるゴールを決めたこともない。
 極端な表現をすると、攻撃的MFで松井と小笠原ならどちらを選ぶ?という質問を日本人にして、恐らくは小笠原という答えのほうが多く返ってくるだろうということだ。別に小笠原を非難している訳ではない、フィンランド戦でのループシュートは素晴らしかった。しかし、このゴールでジーコが松井を起用しにくくなったのは事実である。

 今度のボスニア戦では海外組が召集され、松井の招集も決まっている。ジーコはボスニア戦の前にフランスに寄り松井を視察するようだ。数ヶ月前にはインタビューで松井をジョーカーにしたいと言っていたが、松井は確実に成長し、現に1月の月間MVPも獲得した。恐らくは先発として出場させるだろう。
 もし松井をボスニア戦で先発させるとしたら、小笠原の立場はどうなる?日本であれだけ褒められたばかりなのに・・
 
 私個人としては、松井は攻撃的な中盤の選手として、かなりの選手だと思っている。戦術的な事もあるだろうが、日本人のなかでは最高の選手であると考える。フォーメーションのこともあるが、攻撃的中盤は1人か2人。

 日本にはいないドリブラーであり、パサーでもある松井は確実に日本代表に必要な力だと思う。前回のフィンランド戦ではっきりしたように、加地や村井のクロスは酷いと誰もが思ったはずだ、上げるのに時間もかけるし、上がっても誰もいないところに落ちるだけだった。松井の速く点で合わせるクロスも十分武器になる。
 W杯でのF組はいづれも高さがあるチームだ。上げるだけでは駄目だ。右と左から松井や中村のようなクロスが必要だ。

 皆さんにも松井の素晴らしさをもっと評価していただきたいと思う。それが世界を驚かせるために必要な一歩だと思う。

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