マンチェスターUからみるサッカー界
欧州サッカーのDIVINA
マンチェスターUからみるサッカー界
コラムニスト : トレブルさん

 最近のサッカー界は、チェルシーを中心に回っている。これは事実である。それは、CLなどのヨーロッパのコンペティションにおいてもそうだし、移籍市場においてもまずは、チェルシーありきの構図である。対して、ユナイテッドは、10年ぶりにCLのベスト16入りを逃すなど、らしからぬ成績である。ただ、ここで忘れていけないのは、1992年のプレミアリーグ創設以来常に、コンスタントに成績を残していたのは、ユナイテッドだけなのである。ちなみに、はじめの10年間は優勝7回準優勝2回である。もちろんこのほかにも、FA杯、CLなどのタイトルも獲得しているのである。なので、チェルシーがここ2年間、ある程度の成績を残しているからといってそれを神聖化するのは、早すぎるのである。
 どんなクラブにおいても悪いシーズンはあるし、選手が変わっていく中で常に、高い成績を維持できるほど、ヨーロッパのサッカー界はラクではない。現に、今チェルシーと同様に持ち上げられているが、ロナウジーニョがくるまでのバルサ、イエロ、マケレレがいなくなったマドリーそして、ヴィエラう失ったアーセナルなどは、その栄枯衰退のいい例である。つまり、どんなビッグクラブであれ、長期的に見た場合には、常に、トップのレベルに居続けることは、難しいのである。
 そんな中で、ユナイテッドというチームが、ここ数年は、少し不調である(ただし、03/04シーズンには、FA杯を取ったし、今年もカーリングカップ決勝にのっているし、自分はあまり不調だと思わないが)とはいえ、プレミアリーグのなかであれほどの好成績を残し続けてこれたかというと、アレックス・ファーガソンの存在が大きいであろう。なにせ、Sirの称号を得るほどなのだから。ファーガソンは、ユナイテッドを率いて20年以上になる、自分は生まれてもいない時期から(笑)。サッカー界に精通するものであれば、この凄さというものについてもう一度考えなおしてほしい、マドリーのようなビッグクラブでさえ一年間の間に何人もの監督を変えているのに、ユナイテッドは、一貫して、ファーガソンなのである。このファーガソンの中に流れる、ウイニング・スピリッツこそが、長年の間、ユナイテッドを常に、ヨーロッパの舞台で上位を維持させる最大の要因なのである。
 ヨーロッパのサッカーは、「良」として、Jリーグをさげすむような議論は、ナンセンスであり、的外れであると思うが、このファーガソンのような監督がJリーグで生まれことを望んでいる。というのも、監督がすぐに代わるようでは、そのクラブの色というものは、なかなか見えてこないし、どうしても行き当たりばったりのサッカーになってしまいがちである。なので、同じ監督がずっとそのポストに座ることにより、そのチームの色を示してもらいたいし、時代により選手が変わろうとも、チームがやること目指すことがいつの時代も同じ、というチームが現れてほしいと思う、なぜならその積み重ねが「伝統」を作るのではないだろうか。ただ、Jリーグが開幕して早くも10年が過ぎたが、そろそろ長期的に見た場合の常勝チームが現れてほしいものだ、東京V、鹿島、磐田、横浜が挑戦したが、日本では、結局のところ常勝チームはまだ、生まれていない。その意味では、ここ2年間どの大会においてもベスト4以内に入るなどコンスタントに成績を残している、浦和には大きく期待をしたい。また、今の浦和には、その土壌が十分にあると考えられる。

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