組織プラス
欧州サッカーのDIVINA
組織プラス
コラムニスト : ドゥンガさん

組織サッカー、現サッカー時代、欠かせぬ戦略である。
かつてACミランがオランダトリオで旋風を巻き起こした、だがその背後でその当時の監督アリーゴ・サッキがつくりだしたゾーンプレスという超攻撃的守備があったからこそ一時代を築いたのである。ゾーンプレス、相手の攻撃中、一人がボールを持つと数人の守備陣がすばやく囲いこみ、ボールを奪えばそのままの勢いで、ゴールを目指す、つまり津波に巻き込まれ、そのまま海岸に戻されるイメージをすればわかりやすい。
その当時最強といわれたACミランのキャプテンこそフランコ・バレージである。
彼が最終ラインで高い位置をキープすることによって、前線の位置との間にスペースができないのである、つまり10人のゾーンができるのである。
しかし、最強といわれたゾーンプレスにも欠点があったのだ、それは個々の能力つまり変化なのだ。あれは90年イタリアW杯準決勝イタリア対アルゼンチンの試合に起きた、ホームであるイタリアがで圧倒的に有利であった、だがたった一人の天才があの鉄壁の守備陣を崩壊させたのである、神の子マラドーナである。
アルゼンチンの攻撃中、イタリアは伝統のカテナチオで中に入れさせない、しかしバレージの背後に風の如く走り去ったマラドーナがいた、それはまったくボールとは関係のないスペースに入ることによって、バレージは混乱に陥ったのである、それがゾーンプレスが崩壊したときであった、バレージはマラドーナに気がいき、一瞬だがスペースができてしまい、そこをつかれ失点を犯したのである、結局試合はPK戦のすえ、アルゼンチンの勝利につながったのだ。
たった一人のイマジネーションによって、崩壊された組織サッカー。
それはマラドーナだからこそできる技なのかもしれない、しかし現在のヨーロッパサッカー内で、ファンタジスタと言われる選手は何人もいる、それが結果なのではないだろうか?
組織サッカーに必要なもの、それは創造性という変化なのである。
なぜここ10年でブラジルが2回もW杯を優勝しているか、組織を導入し、持ち前のイマジネーションがうまくブレンドしているからである。
組織サッカープラスいや、イコールなのかもしれない。
余談であるが、バレージが唯一止められなかった選手は、プラティニそしてマラドーナと彼は答えた。

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