バルサとレアル・マドリー
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バルサとレアル・マドリー
コラムニスト : ラウルさん

 「FCバルセロナとレアル・マドリー」 
共にスペインを代表するクラブチームであるが、現在の両チームの状況は全く異なる。
 約5年前、マドリーの会長選挙でペレス会長が掲げた「毎年1人の銀河系選手の獲得」という公約から始まった補強政策。
 最初のターゲットは当時バルサのキャプテンでもあったルイス・フィーゴ。この禁断の移籍を100億ペセタという大金で獲得に成功した。これから数年のマドリーの時代を象徴する出来事に世界中が驚いた。
 翌年にはさらにジダンを獲得。「ジダネス・パボネス政策」(ジダンらスター選手で攻撃を構成し、パボンら下部組織出身者で守備を固める)を開始し、その年のチャンピオンズ・リーグをも制覇。しかし、この無謀なテレビゲームのような選手補強で常に最強でいられるほどヨーロッパフットボールは甘くなかった・・
 日韓W杯得点王のロナウド、世界一有名なサッカー選手ベッカムなどを獲得。一方当時キャプテンのイエロや汗かき役のマケレレの放出、メディア向けの選手補強で徐々に批判が増えた。

 一方バルサはフィーゴの移籍、ファン・サール監督の「オランダ化計画」の失敗など無冠の時代が続く。そして約2年前ラポルタ会長ライカールト監督の就任、ロナウジーニョの獲得でクラブの改革を始める。当初は結果が出ずマドリーとのカンプ・ノウでのクラシコにも敗戦ということもあり批判は絶えなかった。しかし、その年の冬ダヴィッツ獲得から全てが好転し、ベルナベウでのクラシコにも勝利、バルサの時代が始まる。
 
 そして昨年、マドリーはアーセナルのヴィエラ獲得にあと一歩で失敗し、急遽オーウェンを獲得。カマーチョ監督は「オーウェンが欲しいと言った覚えはない」などフロントと現場の連携のなさが浮き彫りになる。シーズンの最終結果は目に見えていた。一年で3人の監督が変わったマドリー、ベルナベウでのクラシコでは意地を見せはしたが序盤の勝点差を引っ繰り返すことは出来ずバルサにタイトルを謙譲した。
  
 
 時代の流れは変わらない。マドリーは今年の6月DFセルヒオ・ラモス、ボランチのパブロ・ガルシア、ユーティリティーなバチスタ、そしてロビーニョなどチームの弱点と言われていたポジションを補強するが結果は出なかった。
 バルサはメンバーをほとんど変更せず、組織力を強化。さらにロナウジーニョが輝きを取り戻し、メッシの台頭など確実に世界一への階段を登っている。

 そして今年のベルナベウでのクラシコ・・ 
何だかんだ言ってもホームでのクラシコは意地を見せてくれるだろうという周囲のマドリーへの期待は見事に裏切られる。開始早々の失点それも2年続けてエトーのゴール(エトーはマドリーの下部組織出身)で先制されるとスピードと創造性に欠けたマドリーの攻撃は逆にバルサのカウンターの餌食になった。ロナウジーニョ、メッシにはスペースを与え自由にドリブルをさせマドリーのディフェンスラインは崩壊。キャプテン・ラウルの負傷しながらの懸命のプレーで少しは盛り返すかと思いきや、やはりロナウジーニョが二度の独走からのシュートで最終的には0-3の完敗。マドリディスタからはロナウジーニョへの拍手までもが起こり、マドリーの現状を世界に見せ付ける形になった。
 おそらく数年はバルサの時代が続くだろう。

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