今季、レアルマドリーが苦しんでいます。いや、’今季も’と言った方が正しいかもしれません。CLではグループリーグ突破を決め、リーガでも一応上位にいますが彼らの戦いは不安定そのものです。連勝し、このまま突っ走るかと思えば突如連敗。今季既に6敗(CL含む)もきっしています。特にこの6敗で気になるのが強豪チームに軒並み敗れているということです。バルサ、バレンシア、デポル、リヨンと全てアウェーならまだしも、バルサ、バレンシア戦はホームでの戦いでした。何故、レアルマドリーの戦いが安定しないのか、今回はこのことを検証してみたいと思います。
まずはじめに言えるのは怪我人の多さです。ロナウド、ジダン、バティスタ、ウッドゲート、グティそしてとうとうラウールまで怪我をしてしまいました。いくらレアルマドリーといえど、これほどまでに怪我人が出れば戦力はダウン。苦戦は必至でしょう。しかし、問題はそれだけではありません。ともかく攻撃陣がかみ合っていないのです。ロナウド、ラウール、ベッカム、ジダンらは数シーズンやっているのでまだしも、ロビーニョ、バティスタといった新加入の選手が全くといっていいほど機能していません。特にロビーニョに至っては無用にドリブルで突っかけてボールを奪われ、リズムを崩しています。ルシェンブルゴは彼ら2人を積極的に起用していますが、今一度見直す必要があるでしょう。僕が未だに納得がいかないのがオーウェンの放出です。昨シーズンあれほどの活躍を見せた彼を何故放出したのか。何故ルシェンブルゴは彼にポジションを与えなかったのか。僕には全く理解できません。昨シーズンのクラシコから採用されたロナウド、オーウェン、ラウールの3トップ(ラウールはトップ下気味)は終盤戦マドリーに勢いをもたらしました。今季もこれをスタンダードとしていけば少なくともセルタやエスパニョールに敗れることはなかったはずです。また、オーウェンがいないならいないで何故グティを起用しなかったのか。ルシェンブルゴの開幕での(そして今でも)ファーストチョイスはグティではなくバティスタでした。ここまでの両者のパフォーマンスを見てみると明らかにグティが出場したときの方がいい試合をしています。ロビーニョ、バティスタは最初は途中出場で徐々に慣らしていくのがベストだったのではないでしょうか。
次に守備についてです。しかし、こちらは攻撃陣ほど深刻ではないと考えています。何故なら、新加入のパブロガルシア、ディオゴ、セルヒオラモス、そして怪我から復帰のウッドゲートがチームに安定感をもたらしているからです。では、何故失点が多いのか。理由はやはり攻撃陣にあると思います。攻撃陣が不用意にボールを奪われカウンターを喰らうことが多いからだと考えています。特に酷いのがロビーニョ。彼はパスをだすべきところやシュートを撃つべきところでもドリブルで突っかける傾向があります。そのドリブルが成功すればまだいいのですが、多くは失敗に終わりカウンターを受けます。元々のレアルマドリーの前傾姿勢も手伝って、失点するシーンが目に付きます。それでもマドリーがそれなりに勝ててきたのは前述の新加入の選手らの活躍が大きいと思います。特にパブロガルシアとセルヒオラモスのドブレピボーテ(ダブルボランチ)、ウッドゲートとエルゲラのCBにしたときは安定していました。現在はウッドゲートが負傷中のため、セルヒオラモスかパボンがCBに入っていますが、彼が復帰すればまた、安定してくると思います。
現在は不調のレアルマドリーですが、タレント力そのものはやはり世界トップと言ってもいいと思います。怪我人が戻り、適材適所を貫けばタイトル獲得の可能性もあるでしょう。そのためにはルシェンブルゴがブラジル人にこだわらずベストのメンバーを起用することが不可欠です。ともかく今の苦しい時期を乗り越え再び世界の頂点に立つことを期待しています。
【フォーメーションA】
ラウール ロナウド
グティ
ジダン ベッカム
Pガルシア
Rカルロス サルガド
ウッドゲート Sラモス
カシージャス
【フォーメーションB】
ラウール ロナウド
ジダン ベッカム
Pガルシア Sラモス
Rカルロス サルガド
ウッドゲート エルゲラ
カシージャス