ここ数年、レアルマドリーはタイトルから遠ざかっていることは承知のことだろう。私はレアルマドリーのファンではあるが、今シーズンも無冠に終わると思っている。では、一体何が銀河系選抜の呼び名の高いレアルマドリーをここまで苦しめているのか??
ここで少し考えてみるとする・・・。
3、4年前までのレアルマドリーのサッカーは、パス回しと個人技での攻撃のバランスが非常に良かった。当時の攻撃のメンバーは、モリエンテス(リヴァプール)、ラウール、フィーゴ(現インテル)、ジダン、カンビアッソ(現インテル)、マケレレ(現チェルシー)といったところだろう。実に攻守のバランスが良く魅力的な試合運びで輝かしい結果を残した。
しかし近年、ロナウド、ベッカム、グラヴェセン、オーウェン(現ニューカッスル)そして今シーズンにはバプティスタ、ロビーニョ、セルヒオ・ラモス、パブロ・ガルシア、ディオゴをレアルは大金を使い獲得した。
私は、毎年選手が入れ替わってしまうことによる、コンビネーション面での問題よりも、選手の加入・放出が原因だと考えている。
上記に「3、4年前までのレアルマドリーのサッカーは、パス回しと個人技での攻撃のバランスが非常に良かった。」と書いた。レアル側も攻守のバランスが悪いという問題点に気づくことができたが、肝心なことに気づいていない。レアルの近年の補強状態を見ると、守備の選手(特にボランチ)の選手を獲得し攻守のバランスに対する補強は多少良いものがあった。しかし、毎年のようにスター選手(個人技が持ち味の選手ばかり)を獲得している。つまりレアルのサッカーは本来のパスと個人技のコラボレーションによるサッカーから個人技に頼るサッカーへと移行してしまった。個人技に頼りすぎるためにパスで局面を打開することを忘れてしまったのだ。事実、昨シーズンのレアルは個人技で仕掛けて失敗し、チームの流れを悪くしてしまい失点というという場面が多く見られた。これがレアルの現状であり、低迷・不調の原因である。つまり、不調なレアルの引っ張っているのは、パサーであるベッカム、ラウール、グティ、ジダンの4人だと言える。
レアルの不振と同時に、最近ではラウールは限界説が囁かれているが、決してラウール自身が不調な訳ではない。むしろ私は好調と捉えている。チームが個人技に頼りすぎることを知っているから、FWの仕事よりもチームの攻撃のバランスを考えて中盤までポジションをさげてパサーに転じる。当然ラウール自身の得点は少なくなり、自慢の得点力や嗅覚が薄れてしまう。それによってレアルは得点不足に陥り、また新しい個人技系FWに手を出してしまう。これらが、連鎖的に続いてしまい、レアルの魅力的なサッカーは薄れていってしまう。
簡単にまとめると「個人技に頼りすぎでチームが不調に陥り、選手、チームの本来の実力を消してしまっている」ということになる。
だから私は、これからのレアルは、パスと個人技にバランスをもたらすような選手を探し出し、獲得すべきであり、メンバーの構成の考え直す必要があると思う。そうすれば、レアルの時代が戻ってくるだろう。