現代サッカー戦術論
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現代サッカー戦術論
コラムニスト : ロシツキングさん

 リバプール、ギリシャ、ポルトなどと、最近の大会では強豪とは言いにくいチームの優勝が相次いでいる。その優勝チームの共通することは、徹底された戦術である。ここでは、例をあげながら、戦術について語りたいと思う。
 まず、強いチームと弱いチームを見比べて思うことは、前線からのプレスのかけ方の違いである。これはJリーグの試合を見ていると良くわかる。上位につけているチームは相手チームにボールを持つ余裕を与えていない。特にジェフ千葉の試合を見るとわかりやすい。ナショナルチームで言えば、チェコ代表がこれにあたる。前線からの全員守備、そして、ボールを取ってからの早いカウンター。チェコはこの戦術が徹底されている。これが現代サッカーの戦術の主流だろう。最近のサッカーは得点の大半がボールを取ってから十数秒でのゴールである。
 これを考えると日本代表の戦術は変わっている。コンフェデで面白いサッカーと言われたように、現代サッカーではあまり見ない戦術である。前線からプレスをかける点は変わらない。しかし、ボールを取ってから早く攻撃を仕掛けるのではなく、ボールをまわし、自分達のペースにしてから、相手を崩しにかかるのである。良し悪しはわからないが、日本が試合を支配していても、フィニッシュに至らないのはこの戦術が関係していると思われる。
 その他の戦術としては、格下のチームが格上のチームに挑むときは、ディフェンスラインを引いてカウンターを狙うことが良くある。この戦術は上で述べた戦術の対処法ともいえる。ディフェンスラインを引くことによって相手にボールを取られてからのカウンターを防ぎ、自分達が相手の高いディフェンスラインの裏をつくのである。試合を支配され、リスクのある戦術だが格上が相手では仕方ないことである。詳しく述べればこんなに単純ではないが、ユーロ2004ではギリシャ代表がこの戦術を駆使して頂点に輝いた。
 このように戦術は強いチームを作るにあたって一番に考えなければならない事である。選手の質も重要だが、レアルのように超一流の選手をそろえると、戦術を徹底することは難しい。それに対し、チェルシーはこれから伸びる若手をそろえ、モウリーニョという名将を迎え入れたことで戦術を徹底している。この違いが最近の勢いの違いに出ていると思う。
 戦術を徹底することが見ていて面白いサッカーになるかどうかはわからないが、勝てるチームになることは間違いないだろう。

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