プレミアリーグが8月13日に開幕します。
昨シーズンは、Chelseaがシーズン途中で失速した
Arsenalを追い抜くと、そのまま一気に優勝まで独走状態で
走り抜けました。
たった1年でプレミアの2強時代に終止符を打ったChelseaは
見事でしたが、2強と呼ばれ毎年のように優勝を争ってきた
2チームにとっては屈辱のシーズンだったに違いないでしょう。
ArsenalとManchester Uには共通する大きな問題点があります。
『ゴールキーパーが安定感に欠けること。』
これが2チームをプレミアリーグ、欧州カップ戦において
結果を出せなかった一番の理由であると推察されます。
Manchester U
言わずとしれた、プレミアリーグ最強のチーム。
ここ数シーズンはロイ・キャロル(北アイルランド代表)と
ティム・ハワード(アメリカ合衆国代表)が正ゴールキーパーの
座を争っていました。
2人とも安定感を欠きサー・アレックス・ファーガソンの信頼を
勝ち得るには至らなかった。
ロイ・キャロルについてはチャンピオンズ・リーグのベスト16の
第1戦において正面へのシュートをミランのクレスポの前に弾いてしまった
ことは皆さんの記憶にも新しいことと思います。結局はその原因をとらされる
形で契約終了に伴いWest Hamへと放出されてしまいました。
新戦力として、Fulhamからエドウィン・ファン・デル・サールを
獲得しようやく安定したゴールキーパーを手にすることができました。
単純なミスからの失点という最悪なパターンを繰り返さなくて済むことに
なるでしょう。
Manchester Uには守備の面で大きな不安要素がもう1つあります。
ロイ・キーンが年齢的な衰えから中盤のフィルターとしての役割を
こなせなくなってきている事です。
リーダーシップ、守備力、闘争力とを兼ね備え
「史上最強のサッカー選手」に英国のアンケートで選ばれた
彼の代わりとなる選手など何処を探してもいません。
ファーガソンはキーンがいない状態での組織としての守備力の向上に
頭を悩ませているに違いないでしょう。
もしかしたらにパク・チソンの運動量というものでキーンがいなくても
機能する守備組織というものを考えているのかもしれません。
それはファーガソンの「キーンの代わりとなる選手」というコメントが
パク・チソンへの守備面での貢献という期待を表しています。
開幕戦でのパク・チソンのポジショニングが楽しみです。
Arsenal
同じくゴールキーパー問題に悩むArsenal。
Manchester Uの抱えるそれよりもむしろ大きなものかもしれない。
昨シーズン、Chelseaはすばらしい守備を披露した。
失点の数はわずかに15。1試合あたり約0.4点という
驚異的な数字だ。
それに比べるとArsenalのシーズン36失点と言う数字は
新シーズンの課題となる点であろう。
(優勝した2003-04シーズンでは26失点。)
GKにはレーマン(ドイツ代表)、アルムニアと2人がいるが
実力的にはレーマンが上。だが、安定しないレーマンのプレーに
痺れをきらせたベンゲルはシーズン途中でアルムニアを起用する
など、レーマンに対する信頼感の無さが伺える行動を見せている。
瞬間的なシュートに対しては抜群の反応の良さを見せるレーマンも
クロスやスルーパスに対する反応といった判断力が必要なプレーに
精彩を欠く。ややインテリジェンスに欠けているのだろう。
レーマンがクロスの処理を行う際のArsenalのディフェンス陣の動き
を観察すると非常に面白い。レーマンがボールを落とすのでは?と
カバーできるようにレーマンの周辺に集まる傾向がある。
ゴールキーパーへの信頼感の無さが生むArsenalファンにとっては
悲劇的な光景だ。
勿論、ベンゲルやフロントもゴールキーパーの補強を行おうと
画策している。現在はウルグアイ代表GKのセバスチャン・ヴィエラ
の獲得を狙っている様子。
果たして、新シーズンもレーマンの周りで悲劇的な光景が繰り広げ
られるのか?新シーズンのArsenalを見る1つの楽しみであります。
ここ数年プレミア・リーグでは最小失点のチームが優勝を飾っています。
そういった意味でもManchester U、Arsenalがゴールキーパーを中心に
どう守備の組織を再構成してくるのか?
プレミアの覇権争いは最も守備組織を強化したチームが有力な候補と
なりそうです。