イングランドの名門、マンチェスター・ユナイテッドは04-05シーズン無冠に終わった。プレミアではロンドン勢、CLではミランの前にあえなく敗れ去り、FAカップでは最大のライバルであるアーセナルを相手に終始優勢に試合を進めながら決定力不足により、PK戦に突入。結果、惜敗。 ニステルの負傷離脱、致命的なミスが目立つGK、ファーガソンの4-5-1へのこだわり、キーン・ギグス・スコールズなどに見えた衰え、等々・・・無冠に終わった要因は多い。特にニステル負傷は大きな痛手だった。ユナイテッド加入以来、プレミアでは常に20ゴール以上挙げている大エースの代役は存在しなかった。序盤戦に貴重なゴールを連発したスミス(4節のブラックバーン戦が象徴的)、スピーディーな突破&豪快なフィニッシュを見せ、チーム最多の11ゴールを挙げたルーニ-は及第点の活躍をした。しかしニステルほどの絶対的な存在にはなり得なかった。ニステルがほとんどいなかった昨季のユナイテッドの攻撃陣はイマイチ調子が出ず、総得点は58。アーセナルの87、チェルシーの72得点に比べると明らかに見劣りする。守備はリオを中心によく踏ん張っていたので、余計に口惜しい・・・・と、まあ昨季の分析はここまでにして、今季のユナイテッドを個人的に予見してみたい。
まず新加入選手について。朴智星がPSVから、ファン・デル・サ-ルがフルハムからそれぞれ加入した。だが、この二人の獲得は果たして正解だったのか?朴は突破力・機動力に優れ、ウイングとボランチでのプレーが可能だ。ウイングで起用してもボランチの位置までカバーする機動力は圧巻。だが、ロナウド、ルーニー、ギグス、キーンなどからポジションが奪えるとは思えない。かのフース・ヒディングも「朴はユナイテッドでベンチ生活をすることになる」とコメント。次にファン・デル・サールだ。彼はフルハム時代に凡ミスを見せる時期があった。また34歳という高齢からも単なるその場しのぎ感が否めない。足元の技術などは巧く、キャロルやハワードよりは安定感があるのは間違いない。だがバルテスで辛抱ならなかったファーガソンは、ファン・デル・サールで満足いくのか疑問が残る。
次にフォーメーション。4-3-3で臨むのが理想だと私は思う。GKはファン・デル・サールが妥当だろう。DFラインにはちょっとアレンジを加える。まずCBでリオとコンビを組むのにエインセを推薦。クロス精度や、攻守におけるライン際の使い方はお世辞にも巧いとは言えない。人への強さ、闘争心などはCB向きだろう。そして左SBにはリチャードソンを起用。守備に不安は残るが、ライン際を巧く使った縦への仕掛けや、クロス精度は大きな魅力。ウイングでの出場機会は限られ、プレシーズンでは既に左SBでプレーしていることを考えると、あり得なくもない。右SBはG・ネビル。経験の差でマクシェ-ンなどの若手を上回る。次に中盤。底にはキーン。衰えが見られるが、存在感などを考えると彼が最適。左には、やや高めの位置にスコールズ。攻撃的な役割を与え、完全復活を待つ。右はスミスがバランサーの役割を担う。捌きが巧く、闘争心溢れるタックルをかますなど、意外と適任で、こちらもプレシーズンではボランチでプレーしている。また、クレベルソン、ミラー、フレッチャ-などイマイチ芽が出なかった選手にもこの布陣が合っている気がする。CFはニステルが当確。控えは身体能力が高いサハ。問題はウイングだが、右は、独自のリズムを掴んだロナウドが、プレミア初参戦の朴を上回り、左は決定力&中への突破力でルーニーが、ギグスを抑える。
これはあくまで個人的な予想なので、現実味が薄い部分もあるがご了承願いたい。
とにかくユナイテッドには是非、チェルシー優勢と目されるプレミアを面白くしてもらいたい。